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貴家 恒男; 工藤 久明
Polymer, 41(1), p.185 - 194, 2000/00
被引用回数:45 パーセンタイル:79.15(Polymer Science)非晶性及び結晶性PEEKについて、H(10MeV),He(20MeV)及び電子(2MeV)の照射を行い、示差走査熱量計(DSC)を用いて熱的性質の変化を検討した。併せて、一部の試料について力学特性の変化を測定した。その結果、PEEKの力学特性の変化はいずれの照射でも放射線架橋によりもたらされること、イオン照射の場合は電子照射に比べて線量あたりの架橋の効率が高いこと、結晶の損傷も大きいことが明らかになった。非晶性PEEKでは、イオン照射による大きな熱的変化に対応し、電子照射の場合に比べて力学的特性の変化が大きかったが、結晶性PEEKでは、電子照射とイオン照射の間に大きな差異は認められなかった。照射時の結晶のあるなしの観点で議論した。
Hegazy, EI-Sayed A.*; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
Polymer, 33(14), p.2911 - 2914, 1992/00
被引用回数:25 パーセンタイル:71.89(Polymer Science)真空中で線照射したポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)のガラス転移温度、結晶化温度、結晶化熱、融解温度、融解熱などの変化を示差走査熱量計(DSC)法で測定し解析した。また、DSC中で等温結晶化挙動の検討をあわせて行った。一連の実験から、PEEKは真空中照射により架橋を起こすポリマーであることが熱測定からも明らかとなり、同時に照射することにより結晶化速度を低下させ、遅い冷却速度でも非晶状態の材料を得るための基礎データが得られた。
栗山 将; 貴家 恒男
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 16, p.299 - 302, 1973/00
結晶性高分子の一次構造を変化させるために、バルキ性に富む非晶性構造単位を電子線前照射法でランダムにグラフトして得たポリエチレンの等温結晶化機構をDSCを用いて検討し、生じた構造変化を形態的立場から考察した。結晶化温度110,115Cで、所要時間結晶化せしめた後、直ちに(冷却することなく)融解加熱曲線を得た。そのときの融解エネルギーと結晶化時間との関係、さらに融解エネルギーを非晶域重量分率に換算し、Avramiプロットして求めた指数nが、原ポリエチレンでは4に近い値をとるのに対し、グラフト物では1.0~2.0の値に低下する。このnの値から前者では結晶核の生長が球晶状(3次元)成長をとり、後者では束状結晶化(一次元成長)することを明らかにした。